人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フィレンツェdiary 2

firenzeart.exblog.jp
ブログトップ
2007年 10月 14日

10月14日 ヴィッラ・バルディーニとボーボリ庭園と・・

やっと週末です。先週行けなかった、ヴィッラ・バルディーニの庭園へ行ってきました。



Picnic131007_15 ヴィッラ・バルディーニは傾斜のある土地に整形式の庭園としプランが組まれ、常緑の木々の間に彫刻が設置され、またペルゴラと呼ばれる蔓棚のアーチが 続く道がつくられていました。またイタリア・ルネサンス式庭園には欠くことのできない、グロッタ(洞窟)装飾もあり、貝殻や荒い石で 壁一面が飾られていました。下の写真の真ん中にあるのがバルディーニ家の紋章です。Picnic131007_2







今回は、気合をいれてサンドイッチと果物をリュックに詰め、庭園&美術館へ行きました。なぜなら、フィレンツェの美術館は最近新しい“試み?”をはじめ、今までは各美術館や庭園に対して入場料を払っていたのですが、3,4の美術館の一括チケットだけを売るシステムに変えたからです。



つまり、バルディーニの庭園の入園料で、ボーボリ庭園とピッティ宮殿にある美術館(銀器博物館、衣装史博物館)を観覧できるのです。ですから、「全部は無理でも、半分は!」と入園料9ユーロのもとをとるために、気合を入れて出かけたという訳です。



美しい整形庭園と回廊型庭園を散策したあと、トスカーナ大公国の君主メディチ家がその財力を投入して造成させた広大な庭園ボーボリに挑戦しました。ボーボリ庭園は、宮廷芸術家や宮廷建築家がその創意工夫を凝らして、君主を称揚する彫刻を置いたり、地割を考えて、庭園で開催する催しを君主が宮殿の窓から鑑賞できるようにしたりと、様々な仕掛けが施されています。



そしてこの庭園は、バルディーニ庭園と比べ、かなり広大でもあるので、初めての人はきっと迷ってしまうでしょう。その中でも私のお奨めは、坂道につくられたモンスターの顔が連なる水路です。モンスターの口から水が吹き出るようになっています。



Picnic131007_47_2残念ながら、今日は水が流れていませんでしたが、マニエリスム的な庭園意匠の一つです。更に散策をしていると、なんと、リモナイア(冬の間、寒さに弱い植物を保管しておく温室)では、「古代庭園:バビロニアから古代ローマまで」と銘をうたれた企画展まで開催されていました。それもかなり、気合が入っており、バビロニアの階段式庭園の様々な資料や、当時の水力学技術の紹介、また庭園についてのブラトンやアリストテレスをはじめとする書物や、噴水などの仕掛け、ポンペイの庭園図フレスコ画展示などについての展示があり、とても堪能しました!!(下の写真は企画展が開かれていたリモナイアです。8年前くらいはかなり寂れていましたが、最近美しくリニューアルしました。入り口正面にも、サルビアやラベンダーなど様々な花が咲いていたり、ピーマンがなっていたり(どういう美意識で植物を選んでいるのか、少し疑問・・・)美しかったです。



Picnic131007_52 ここまでで、4時間(昼食を入れて)たっており、かなり疲れていたのですが、切符にはあと二つ博物館へ行けると書いてある!、ということで、頑張って全部みてきてしまいました。銀器博物館は私のフィレンツェで最も好きな美術館の一つなので、象牙細工や貴石細工、世界中から集められた王のコレクションとヴァリエーションの富んだ展示品と嬉しい再会を果たしまし、また、今まで行く機会のなかった衣装史博物館へも訪れましたが、期待以上になかなか面白かったです。特に、私は16世紀に関心があるので、メディチ家一家の衣装の展示(と言ってもボロキレ同然ですが。)が興味深く、今も残されている肖像画を思い浮かべながら鑑賞しました。



そして結局、半日かけて2つの庭園、2つの博物館全てを制覇したわけですが、「これは少々無理があるのではないか」というのが、今日の感想です。たぶん、フィレンツェ市は切符売り場の混乱を避けるため、そしてあまり人気のない博物館の入館料を込みにして売り上げをあげるために、このような方式を取り入れたのでしょうが、これは鑑賞者をあまり考慮していないシステムです。一つ一つ、見たいときに見たい美術館へ行ける方が良かったな、と思います。



とにかく、充実した週末でした。



# by firenzediary2 | 2007-10-14 19:25 | 展覧会のことなど | Comments(1)
2007年 10月 13日

10月12日 今年最高の企画展入館者数!なぜなら・・・

続けてもう一つ、展覧会のお話をしたいと思います。



それは、近日公開になったヴィッラ・バルディーニで開催されている「Cabianca e la civilta' dei Macchiaioli(カビアンカとマッキャイオーリの文化)」です。このヴィッラは、庭園も有名なのですが、時間の都合で前回は、終わりが迫っていた展覧会だけに行きました。



マッキャイオーリは、乱暴な言い方をしてしまうと“イタリアの印象派”ともいえる画家たちを指しています。優しい朝の陽光や、ゆるやかな日暮れの光に照らされた人々や景色を描いた作品が、改装された美しいヴィラに展示されていました。



そしてタイトルにもある通り、実は本展覧会は、今年の企画展入館者数最高をたたき出しました。とは言っても、“イタリア人の”入館者数です。「なぜ?イタリア人は、(日本人が印象派が好きなように)マッキャイオーリが好きなの?」と疑問に思われた方もいらっしゃるでしょう。もちろん、トスカーナの風景や海辺が題材となるマッキャイオーリの作品が多くのフィレンツェ人達の関心を引いていることは確かなことです。しかし、今回、もう一つ大きな要因があり、それはこの展覧会が「フリー(ただ)」であるということです。



実は私はそれを知らずに行ったので、「どうせ空いているだろう」という予想を裏切り、ヴィッラの入り口からはみ出している大勢の人(イタリア人がほとんど)を見て、本当に驚きました。更に、「ただ」だから、と聞いてまたびっくり。「ただ」だと、こんなにもイタリア人が観に来るのか!と。芸術の町、フィレンツェにはきらめく星のような素晴らしい美術館が多々ありますが、普段そこを徘徊しているのは、ガイドブックをもつ旅行者ばかり。イタリア人たちが、ゆっくりと休日を美術館で過ごす!などという姿はみたことがありませんでした。



「そうか、やはり皆、いろいろな展覧会に関心を持っているのだな。入館料が不要だったら、多少遠くても(ヴィッラは、町の中心から離れていて、とても急な坂の上に入り口があります)足を運ぶのだな。」ということがわかり、嬉しくなりました。



このような数字、このような展覧会の状況を、フィレンツェ市やイタリア国家がしっかりと判断し、国の文化度をあげるためには、どうしたらよいのかを考えてくれれば嬉しいなぁと思います。



他方、日本で同じ事をしたら、(超メジャーというわけではない展覧会をタダにする)、地の利が悪くても、人があふれるのだろうか・・・と少し不安に思いました。



# by firenzediary2 | 2007-10-13 03:15 | 展覧会のことなど | Comments(0)
2007年 10月 09日

10月8日 図書館の展覧会

Ottobremedici_7 週末は、写本の展覧会へ行きました。場所は、今まで研究者のみがアクセス可能で、公には閉ざされていた、フィレンツェの宝石のような蔵書を誇るラウレンツィアーナ図書館。一般の人々にも、広くフィレンツェの宝を知ってもらうための、新しい試みとして開かれました。



それにあわせて、ミケランジェロがメディチ家のために造った図書館へも入れることになり、私にとっても、図書館で調査はしたことはあったものの、メディチ家の図書館へ入ることははじめての体験でした。天井にも木製の浮き彫り。椅子にも美しい浮き彫りが施され、思わず恍惚としてしまう空間でした。そこにはグロテスク文様が描かれたステンドグラスがあり、太陽の光がやわらかく屈折して室内を明るくしていました。写真は、入り口の階段。流線型の、まるで砂浜に打ち寄せる波のような階段です。御影石製で美しいことこの上ありません!



展覧会には、研究者にもマイクロフィルムでしか見せてくれない貴重な文献があり、美しい細密画を堪能できる、少々通好みの展覧会でした。細密画は、ドラゴンや人魚など、空想の動物をテーマに掲げ、展示がされていました。



これからも第二弾、第三弾の展覧会が企画されることを楽しみにしましょう。



# by firenzediary2 | 2007-10-09 03:40 | 展覧会のことなど | Comments(1)
2007年 10月 02日

10月1日 WineEvent

先週末、オルトラルノ(Vino200701_2 フィレンツェのベッキオ橋を渡った領域の事)にあるピッティ宮殿前の広場を中心に、ワイン・イヴェントが開かれました。



久しぶりにフィレンツェを歩き、観光客の多さに疲れてしまいましたが、このようなイヴェントは観光客にはとてもウケル催しだと思いました。案の定、沢山の英語スピーカーたちがたむろしていました。



このイベントは、40以上のワイナリーがワインを二種類以上用意し、テントで待機しています。それを試飲したい人は、10ユーロでグラスとカードを購入し、16種類自由に試飲できるという仕組み。ワインの即売会もおこなわれていました。上手く考えたものだなあと感心。



季節が良いので、そぞろ歩きながら三箇所に分かれておいてあるワインを飲み比べることができる、とても楽しい試みです。夜10時までやっていました。ワイングラスは、Vino200701_3 特別に作られたボルドー色の入れ物(首から下げる:写真参照)にいれ、歩くことができます。同じ入れ物を下げた人たちが、うろうろしていて、結構面白い光景でした。



# by firenzediary2 | 2007-10-02 03:33 | 素敵な場所やもの | Comments(2)
2007年 09月 20日

9月20日 フィレンツェ

フィレンツェとは、“縁のようなもの”を感じます。



今回、滞在が4回目ともなると、戻るべくして戻るような感があります。



このブログには、トスカーナをはじめとするイタリアでこれから見聞き



するいろいろなこと、例えば美術館、展覧会、ワークショップ、庭園など



について紹介できればと思っています。



# by firenzediary2 | 2007-09-20 20:43 | Comments(1)