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フィレンツェdiary 2

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2026年 04月 25日

新大陸とキリスト教

新大陸とキリスト教_c0199666_22292773.jpg
今、メディチ家コレクションの
総おさらいをしています。
百科事典を「あ」から読み直す
ような地味な作業ですが、
自分が読み落としていたことを発見できるなど、
さまざまな利点があります。

博士論文執筆の頃から関心を持っている、
新大陸発見と現地人の西洋文化への対立・
受容についても、芸術作品を通して考察
したいと思った時に、いつも気になる作品が、
十六世紀メキシコで制作されたという、司教冠。

十字架磔刑を中心とする、キリストの受難が
細密画のように刺繍されている作品です。
ベースは布ですが、上部の色付けには、
ハチドリの羽が用いられています。
(当時はより色鮮やかだったことでしょう。)

昨夜、我が家のイタリア人が「音楽が
すばらしいから。」と、40年前の映画
《ミッション》を選び、一緒に鑑賞しました。
もちろん、モリコーネの音楽は秀逸でしたが、
それよりも新大陸にやってきたイエズス会宣教師
と共に神に祈り、賛美歌を歌う現地人、
アマゾンに住みながら西洋の楽器を作る
インディアン達の姿を映画の中で見ながら
メディチ家のコレクションを考えると、
胸が熱くなる想いでした。
また、エスコリアルにも同作品が収め
られているという司教冠を、
メディチ家君主はいかに受容したのか、
についても考えると興味深いです。


# by firenzediary2 | 2026-04-25 01:11 | 美術のお話 | Comments(0)
2026年 04月 22日

たかがハンガー、されどハンガー。

たかがハンガー、されどハンガー。_c0199666_20545604.jpg
新居に移ってもう十カ月。
懇意の木工職人に、シェーカーズの展覧会図録を
見せながら、玄関の衣文かけを作ってもらい、
とても気に入っています。

ただその際、衣文かけに使うハンガーについて、
アーティストの母から宿題が出ていました。
それは、
「普通の、その辺にあるハンガーを使うんじゃない。
たかがハンガー、と思いがちだが、ハンガーの佇まい
が肝要だから、見合うものをしっかり探せ。」
というもの。

「えー!(=めんどうくさい!)」と思いながらも、
シェーカーズのように木製ハンガー
を使ってみましたが、
確かに、なんだか違う。
私はシェーカーズそっくりの家具のなかに埋もれて
暮らしたい訳ではない。
しかし田舎フィレンツェでは、なかなかビビッ
と来るハンガーを売るセレクトショップもないし…。
とハンガー探しは細々と続き、
先日ポチっとし、翌日届いたドイツ製ハンガーを、
試しにかけてみた。
何だか良い感じなんじゃないか…、と思う。

母は褒めてくれるかな…。


# by firenzediary2 | 2026-04-22 21:07 | イタリア生活 | Comments(0)
2026年 04月 21日

準備

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春の茶会の日時が迫っています。

自分の心の持ち様としては、普段の稽古も
一般の招待客を迎える茶会も変わらないの
ですが、唯一変わる事は「着物を着てお点前」
をするということです。

もともと着物を着たいがために茶道を始めたので、
とても嬉しいのですが、何を着るかを決め、
半襟をつけ、陰干し(皺取り)し、など事前準備
が必要となりますので、なかなか大変です。

でも、そわそわと週間天気予報を確認したり、
帯をアレかコレかととっかえひっかえ試す時間
も含めて、着物の世界は楽しいなと思います。


# by firenzediary2 | 2026-04-21 22:59 | イタリア生活 | Comments(0)
2026年 04月 21日

おしゃれな三つ編み

おしゃれな三つ編み_c0199666_13345339.jpg
16世紀の版画や素描に残されている様々なイヴェント
の際の、人々の装いのなかに、馬のお洒落も描かれて
います。

リボンをつけたり、騎手と同じ装飾の鞍で飾られる
美しい馬の素描を見るのは面白い。

特に、貴族階級や富裕階層の馬を飾ることが
多かった事を示すのが、シニョーリア広場
にある、コジモ・デ・メディチの騎馬像。
ブロンズ製の堂々とした大型彫刻の、
美しい馬にご注目頂くと、尾が可愛らしく
三つ編みになっていて、微笑ましい。


# by firenzediary2 | 2026-04-21 13:42 | 美術のお話 | Comments(0)
2026年 04月 19日

美味しいと美しいの関係

美味しいと美しいの関係_c0199666_03301224.jpg
土曜日、30年来の親友が遊びに来ました。

ロスコ展を鑑賞した彼女は、展覧会会場の
ストロッツィ宮殿の近くにある有名菓子店、
IGINIO MASSARIのお菓子を持ってきてくれました。

箱を開けると、「うつくしい」と言葉が洩れて
しまうクロスタータが。縁のクッキーにまで
模様が入って入っている、見目麗しいケーキ
でした。
早速、いただいてみると味も一品。
中に挟まれているジャムも、甘さが丁度良く、
クッキー部分がサクサクカリカリとしていて
大満足のお味でした。

確か、このお菓子屋は、クリスマスの時期に
パネットーネが美味しいとやらで長蛇の列を
作っていたと思います。喫茶店も併設されて
いて、ちょっとお茶をしたいときにも便利。

美しい菓子は、作り手の美的センスと技術が
必要になりますから、美味しく作れる能力と
は異なるのかもしれませんが、往々にして
”うつくしい”と”美味しい”は密接な関係が
あると思っています。



# by firenzediary2 | 2026-04-19 13:43 | イタリア生活 | Comments(0)