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2025年 12月 13日

ヴィーナスと聖母マリアのヴェールと真珠 ~ボッティチェリの《春》とリッピの《聖母子》~

ヴィーナスと聖母マリアのヴェールと真珠 ~ボッティチェリの《春》とリッピの《聖母子》~_c0199666_02041945.jpg
最近の関心事。
それは聖母マリアのヴェールの縁についている
大粒真珠について。

ジャラジャラと音がしそうなほど多くの白真珠の
飾りがついているヴェールを身に付けている聖母
を描いたのは、フィリッポ・リッピ。
15世紀のルネサンス画家です。
リッピの聖母は他にも、当時の女性たちの
ファッションが描き込まれることもあるので、
その一つなのかしら、とも思います。
他方で、白い真珠が、その色の特性から
マリアの処女性を示す象徴の一つとなって
いるのかな、とも思ったり。

しかし、そもそもこの真珠の縁飾りがついた
ヴェールに目を止めた理由は、ウフィツィ美術館
を代表する作品、ボッティチェリの《春》に
描かれた主人公ヴィーナスも同じヴェールを
身に付けているからです。
ボッティチェリの《春》については、本当に
多数の解釈があり、そこから何かをヒントと
して得るとしたら、まあヴィーナスは海の泡
から生まれたので真珠との結びつきが強い、
などとも考えられるのでしょうが、ちょっと
マイナー(?と言っては失礼か…)な論文
では、ヴィーナスと聖母マリアとの関連性
を謳う解釈もあります。確かに《春》の
ヴィーナスは、白、赤、青と聖母マリアの色
を身に付けていますし、ボッティチェリの
《マグニフィカットの聖母》を彷彿とさせる
ような美しい女性ですから。

更に考察するのは、リッピとボッティチェリの
関係。親方弟子関係であったこの二人の作品は、
ボッティチェリの初期の作品に特に、類似性
を見出すことが出来ます。マリアや女神に
装飾性豊かな衣装を身に付けるのも、
時代の鑑賞者が求めていた、という
理由の他に、画家二人の共通する特徴な
ような気もします。

次回図書館へいったら、その謎解きが
出来そうな本を探してみたいと思います。


by firenzediary2 | 2025-12-13 02:57 | 美術のお話 | Comments(0)


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