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フィレンツェdiary 2

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2026年 05月 10日

重要無形文化財の「わざ」を高度に体得している者

重要無形文化財の「わざ」を高度に体得している者_c0199666_22243420.jpg
「そのうち飛行機の中で見る事になるかな。」
と思っていましたが、田舎フィレンツェでも
映画《国宝》が吹き替えなしで上映されると聞き、
ふらっと行く事にしました。
でも、日曜日の朝11時上映って、雨だった
から多少のイタリア人も来ていたけれど、
かなりマニアック路線を狙った時間組みだな
と思いました。

さて、我が家のイタリア人はまず、タイトル
に食いついてきたので、「人間国宝」の
定義をおさらい。
「わざ」を体得する人間を「国(の)宝」
と定める法って、なかなか興味深い制度だな、
と改めて思いました。
現在は116名が、人間国宝なのだそうで
多岐に渡る分野で活躍されている方々の名
が、文化庁の資料に提示されていました。

映画は、男性の方々の着物姿も良いなあ、とか、
女性軍の着物と帯の合わせに注目したり、
宮澤エマさんの着物姿が大変美しかった
ことなどが印象に残る他、
様々な芸事の稽古での作法が、
茶道にも共通することが多くあるな、
などと思いながら観ました。
まぁ、ストーリーも起伏があり、
中弛みせず3時間あまりを過ごせました。

ただ!
フィレンツェで唯一上映されている映画館へ
いらっしゃる予定の方は、椅子のクオリティ
が悪いのでMyクッション持参が良いかも…。


# by firenzediary2 | 2026-05-10 22:48 | イタリア生活 | Comments(0)
2026年 05月 09日

Millefluerのタピスリーを買いたい…

Millefluerのタピスリーを買いたい…_c0199666_21080142.jpg
いやいや、買えませんけれど…。
買うのは無理なのですが、見る度に
自分の部屋にそれを飾ることを妄想して
しまうほど、大好きなMilleFluerのタピスリー。

ピストイアの博物館最上階の一室に、
忘れられたかのように置かれていた
美しいタピストリーに一目惚れを
しました。
ウサギや鳥、控えめなユニコーンなど、
定番の動物たちが、花々が咲き誇る緑色
の絨毯で遊んでいる姿を織った織物です。

16世紀作のタピストリーは、修復の跡が
分からない程、完璧な姿でした。
何度も何度も、「ああ、このタピスリーが
我が家に会ったら、あそこ(またはここ)
に飾ろう。」と思いながら鑑賞しました。

折角、これほど素晴らしいMilleFluerを展示
するなら、空色のソファーはちょっと…。
色の調和を考えた方が良かったね。
我が家にそれを飾る時がいつか来たなら、
思い切ってソファも買い替えよう。


# by firenzediary2 | 2026-05-09 21:35 | すきなもの | Comments(0)
2026年 05月 07日

マッキャイウオーリ派の壁画

マッキャイウオーリ派の壁画_c0199666_21080784.jpg
基本的に、どれだけ小さな街を訪れる時にも、
”MUSEO”と名の付く場所へは足を向ける事に
しています。
なぜなら、予想もしない場所で、
「あっ」と驚く作品に出会えることが、
特にイタリアではあるためです。

だって、ピストイアの大聖堂付属博物館に、
マッキャイウオーリ派の壁画があるだなんて
誰が想像出来ましょうか。

この日も、中世の壁画が断片的に残る
旧礼拝堂を観た後、この部屋へ入った時
には、思わず声を上げてしまいました。
(もっとも声をだしたとて、訪問客は私一人
でしたので、ご迷惑はかけていませんが…。)

美しい白牛と農夫、リヴォルノの海岸など、
いかにも(!)な主題が選ばれた、イタリアの
印象派との異名をとるマッキャイウオーリの絵。
鑑賞した初めの10分ほどは、
「こんな部屋が我が家にもあったらいいな。」
と見惚れていましたが、
20分ほどじっくり鑑賞していると、
「いやいや、四六時中、マッキャイウオーリ
に囲まれているのもどうかな…。」
と考えが変わってきました。
やはり気分によって掛け替えができる板絵
くらいが丁度良いと思います。


# by firenzediary2 | 2026-05-07 21:20 | 素敵な場所やもの | Comments(0)
2026年 05月 05日

随分遅れてしまったけれど…回答致します

随分遅れてしまったけれど…回答致します_c0199666_22374897.jpg
毎年日本で、講座を担当している「たびコト塾」では、
とことん深掘りしてよいと言われているため、
かなりマニアックな話をする事が多いのですが、
その後に質問して下さるお客様も、
負けず劣らず美術好きの方が多い様で、
浅学の私が答えられない質問もあります。
きちんとお答えが出来ない時には、
「回答が分かりましたら、ブログでお答えいたします。」
と申し上げ、お時間を頂くのですが、それにしても
今回はお答えが遅くなってしまい申し訳なかった…。
すみません…。

前回の講座では、システィーナ礼拝堂の旧約聖書主題
作品について掘り下げました。
そして、講座後、それらのフレスコ画の上に
描かれた歴代法王像についての質問を頂きました。

”壁龕内に収まる28人の法王は、どのように選抜された
のかということ。”

まず、ペルジーノやボッティチェリ、ギルランダイオが
描いた法王像は、キリスト教における初期の32名の
殉教法王が主題に選ばれています。
しかし、後年、ミケランジェロが主祭壇画《最後の審判》
を描くために、4人の法王像が消されてしまいました。
そのため現存するフレスコ画は28名です。

ルネサンス期、聖ペテロから始まる初期の歴代法王は、
全員殉教したと考えられていましたが、最近の研究では
そうではないことが明らかになっています。

そして、旧約聖書・新約聖書主題のフレスコ画の上に
描かれた、これらの教皇像は、連綿と続くキリスト教
の歴史を表し、教会の代表者である法王こそが、
モーセやキリストの子孫である事を示すために
選ばれた主題です。


# by firenzediary2 | 2026-05-05 22:57 | 美術のお話 | Comments(0)
2026年 05月 04日

連休最終日、日曜日17時に1200人の劇場満員御礼

連休最終日、日曜日17時に1200人の劇場満員御礼_c0199666_22573179.jpg
メイデーから始まった五月の連休の最終日、
日曜は朝から晴天でした。
イタリア人の海詣では既に始まり、老若男女
砂浜で甲羅干しをしているのか、街の道路
には沢山の駐車スペースがあり、夏の到来を
感じます。

しかし我が家は、17時開演のチャイコフスキー
のピアノ協奏曲とドヴォルザークの《新世界》
のチケットを片手にマッジョ劇場へ。

するとどうでしょう。
入口までのプロムナードには、
一体どこからこれほど多くの人が集まるのか、
と驚き、呆れるほどの人混み。
しかも、皆さんお洒落なご婦人や紳士、そして
音楽を愛する青年達も演奏家に敬意を表す装い
をして、集まっているではありませんか!

案の定、1200人を収容する劇場は満員御礼。
そしてマッジョのオーケストラの素晴らしい
演奏に酔いしれた午後でした。

それにしてもイタリア人の民度の高さについては、
いつも思わぬ場面でアッと驚かされますが、
今回もしてやられた、という感じでした。

プラテアやオーケストラ裏の席は、きっちりと
した値段をとる一方で、明日を担う若者たち
に対しては、僅か10~15ユーロで一流の
演奏を聴けるシステムになっている劇場。
これもまた、明るい未来を感じられる
イタリアの長所だとしみじみ感心します。


# by firenzediary2 | 2026-05-04 23:11 | イタリア生活 | Comments(0)